シルク、パシュミナ、ヤク

 先日、ネパールへの出張から帰ってきました。毎度のことながら、濃い時間を楽しみました。

今回は、新作を形にする作業だけでなく、今までNature and Creation では使わなかった種類の布に挑戦することも考え始めました。

 20年ほど前は、インドのタッサーシルク、ムガシルクの織物をネパールでも反物で手に入れることが出来ました。山繭と呼ばれる、ゴールド、ベージュ系のシルクは、飽きがこず何年経っても色褪せない魅力があります。Nature and Creatio では、人気のシルクコットンや麻などの布を毎月インドの業者からオーダーしています。インドの北の田舎町からネパールに毎月行商に来ていた彼の父親以来20年の付き合いで、スタッフの一人のような存在です。彼らの小さな工房も、今 Nature and Creation のオーダーで成り立っています。伝統的なのシルクの織りの技術を無くさないため、昔のサンプルを掘り起こし日本からつツイードのサンプルを持ち込み、山繭シルク100%でオリジナルの布を作織ることを考えています。ネパールにしてもインドにしても、手紡ぎ手織りの伝統的な作り方を維持する工房の人たちは、日本や世界のマーケットなど見たこともありません。どのような布が求められているか知る由も無い中、コストがかかるシルクを織っても買い手が無く、在庫になってしまうことで最近は見られなくなってしまったものです。今、日本のどこのマーケットを見ても化繊の布が主流です。100%シルク、無染色の布はとても希少で手に入らないものです。この技術と素材を有効に活かすこと、日本のお客様に喜ばれる形でお届けすること、これがNature and Creation の役割であり、存在意義なのではないかと考えます。

 このようなアイデアが生まれたのも、先日エスノースギャラリーでのお客様との出会いのおかげです。お二人ともご高齢ですが、トータルでスタイリングが決まっていて、とにかくお洒落。前向き、そしてアクティブで、世界旅行のお話など、とても印象に残りました。お二人とも、麻の生成り色やシルク麻などの生成り色をご購入されました。(さらに生成りのパシュミナも狙っておられます!)つまり全身、白とベージュで自然素材に包まれた格好をしていらっしゃるのです。その方々に、シンプルなゴールド系のシルクのブラウスはとてもお似合いになると容易に想像できます。シルクツイードのジャケットも同じく喜ばれると思います。 私も欲しい(笑)。と、妄想だけに終わらないように、しっかりと形にしたいと思います!

 出張では、パシュミナとヤクの打ち合わせも2度ほど行いました。エスノースギャラリーでは、パシュミナとヤクが某有名なアパレルのバイヤーさんの目に止まり、とても光栄なところで取り扱って頂けることになったのです!世界中のカシミヤを見、触ってきた経験があるバイヤーさんが、ネパールのパシュミナとヤクをスペシャルなものと認定してくださった訳です。まだ特に営業もせず、ギャラリーの2階で佇んでいただけですが😌、本物はちゃんと発掘されるものなのだなと嬉しく思いました。ネパールの生産のパートナーのベシュさんと進展を喜びあったのは言うまでもありません。😊 

 山繭シルクの織りの復興も加えて、地道にブレずに、自然素材100%、伝統的手法にこだわるモノ作りを続けていきたいと思います。